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4.結婚式の会場について

(1)挙式の会場

結婚式の会場選びは、挙式の雰囲気やゲストへのおもてなしを大きく左右する重要な要素です。近年は、ホテルや専門式場といった定番の会場に加え、レストランやガーデン、ゲストハウスなど、より自由で多様な選択肢が広がっています。

以下は、「どこで結婚式を挙げたか」についてのアンケート結果です。

アンケート結果からは、依然としてホテルや専門式場での挙式が根強い人気を保っていることがわかりました。格式や設備の充実度、アクセスの良さが選ばれる理由として挙げられています。

一方で、レストランウェディングやゲストハウス、ガーデン挙式などの「オリジナリティ重視」の会場を選ぶカップルも増加しています。とくに20代・30代の若い世代では、「自分たちらしい式にしたい」「ゲストとの距離を大切にしたい」といった声が多く聞かれました。

また、近年はフォトスタジオでの挙式や自宅婚、海外での少人数婚といった新しいスタイルも広がりつつあります。これらの傾向からは、形式にとらわれず、ライフスタイルや価値観に合った会場を選ぶ傾向が強まっていることがうかがえます。

(2)結婚式の披露宴・ウエディングパーティ会場

挙式と披露宴・ウエディングパーティは同日に連続して実施されることが一般的ですが、近年ではそれぞれを別日・別会場で行うカップルも見られるようになっています。披露宴・パーティのスタイルや会場選びは、カップルの価値観やゲストへの配慮が色濃く反映される要素のひとつです。

以下は、実際に披露宴・ウエディングパーティを実施した方々を対象に、「どのような会場で行ったか」についての調査です。

調査結果によると、「一般の結婚式場」で披露宴やウエディングパーティを行った人が最も多く、全体の58.7%を占めました。専門式場の充実した設備や挙式と一体化した運営が、カップルにとって大きな魅力となっているようです。

次いで多かったのは「ホテル」で、21.1%のカップルが選択。格式のある雰囲気やアクセスの良さ、宿泊設備などが人気の理由として挙げられます。

そのほか、「レストラン(4.0%)」や「ゲストハウスウエディング(ハウスウエディング)」(2.4%)など、よりカジュアルでオリジナリティを出しやすい会場を選ぶカップルも一定数存在しています。こうした会場は、親しい友人との距離感を大切にしたいと考える若年層に特に支持されています。

一方で、神社(0.7%)や料亭(0.5%)、教会(0.3%)といった伝統や宗教色を意識した会場も少数ながら選ばれており、多様なスタイルが並立している様子がうかがえます。

この結果からは、王道の結婚式場やホテルが今なお主流である一方で、会場選びの自由度と多様性も広がりつつあるという現在の傾向が見えてきます。特に、「自分たちらしい披露宴を叶えたい」という想いが、会場選びの大きな原動力となっているようです。

(3)挙式の実施月

結婚式を挙げる時期は、気候や祝日、ゲストの都合など、さまざまな要素を考慮して決定されます。特に季節感や演出のしやすさ、写真映えなども意識され、月ごとの人気には一定の傾向が見られます。

以下は、「挙式を行った月」に関する調査結果です。

調査結果によると、最も挙式が多く実施されたのは11月(14.0%)で、秋の結婚式シーズンの人気の高さがうかがえます。続いて10月(11.7%)、5月(11.3%)が上位に入り、気候が安定して過ごしやすい春・秋の季節に集中していることが明らかになりました。

一方で、冬季(1月:3.1%、2月:5.9%)や真夏の8月(5.9%)は比較的少なく、気温や天候、ゲストの参加しやすさを考慮した結果と考えられます。

また、6月(8.5%)は「ジューンブライド」のイメージが根強く残る一方で、梅雨時期でもあるため、やや少なめな数字となっています。この点からも、実際の天候条件を重視して月を選ぶカップルが多いことがわかります。

なお、12月(7.2%)や3月(7.2%)も一定の人気を保っており、年末年始・年度末の節目に合わせて記念に残したいという思いが反映されていると考えられます。

このように、挙式の実施月は「気候の快適さ」や「記念日としての印象」、「季節感のある演出のしやすさ」などを総合的に判断して選ばれており、秋と春が最も人気の高い時期となっています。

(4)挙式実施日の「暦」と「曜日」について

結婚式の日取りを決める際、多くのカップルが「吉日」や「週末」などを意識して計画を立てます。特に六曜(大安・友引など)は、古くから縁起を担ぐ意味で日本の結婚文化に根付いており、またゲストの参加のしやすさや仕事との兼ね合いから、曜日選びも重要なポイントとなっています。

ここでは、「挙式実施日の暦」と「挙式の実施曜日」に関する調査結果をご紹介します。

まず、「挙式実施日の暦」では、最も多く選ばれていたのは「大安」で、31.0%のカップルがこの日を挙式日に選んでいます。「何事も吉」とされる大安は、現在でも根強い人気があり、縁起を重視する傾向が強いことがうかがえます。

次いで「友引(12.4%)」が続き、「幸せのおすそ分けができる」として披露宴にも好まれる日です。仏滅(9.6%)や赤口(9.5%)、先負(8.2%)など、一見避けられがちな日を選ぶカップルも少なくなく、近年は「日柄にこだわらない」「費用を抑えたい」などの実利的な考え方も見られるようになっています。

一方で、「覚えていない」と答えた人も19.1%にのぼり、若年層を中心に六曜に対する意識の希薄化も進んでいる様子がうかがえます。

次に、「挙式の実施曜日」については、圧倒的に多かったのは「土曜日」(50.1%)で、続いて「日曜日」(29.3%)が人気となりました。やはり週末はゲストが参加しやすく、仕事や学校への影響も少ないことから、多くのカップルに選ばれているようです。

一方で、祝祭日(土日を除く)を選ぶカップルも7.7%と一定数存在しており、三連休の中日を利用した結婚式なども含まれると考えられます。

平日(月~木)や金曜日を選んだ人は比較的少数で、コストを抑えたり、会場を確保しやすくするための選択と見られます。こちらも、日取りよりも実用性や都合を重視する層の広がりを反映しているといえるでしょう。

結婚式や披露宴・ウエディングパーティの規模や雰囲気は、誰を招待するかによって大きく変わります。近年は少人数婚や家族婚といったスタイルも増え、従来の「職場・親戚・友人を一同に招く」形式から多様化が進んでいます。

ここでは、披露宴やウエディングパーティに「誰を招待したか」について尋ね、その傾向をまとめました。

調査結果によると、「学生時代の恩師・友人(勤務先以外)」が最も多く、全体の22.0%を占めました。これは、新郎新婦自身が親しくしている相手との時間を大切にしたいという意識の表れといえるでしょう。友人中心のカジュアルな披露宴やパーティ形式を選ぶカップルが増えていることを反映しています。

次いで多かったのは「親族」(20.6%)で、家族中心の少人数婚や親戚との絆を重視するスタイルが支持されていることがうかがえます。

一方で、「勤務先の上司・同僚」(8.4%)の招待は比較的控えめであり、プライベート重視の考え方や、職場との距離を保ちたいという意識もあると考えられます。

また、「親の友人・知人・近所の人」(1.2%)や「その他」(1.5%)はごくわずかにとどまっており、招待者の範囲がより身近で限定的な人々に絞られている傾向が見て取れます。

このような結果から、披露宴・ウエディングパーティにおいては、新郎新婦自身の人間関係や価値観を反映した招待者選びが主流となっており、従来の「義理招待」や「広範囲なご祝儀文化」からの変化が進んでいることが明らかになりました。

(6)挙式・披露宴・ウエディングパーティの費用総額の分布

調査結果で最も多かったのは「400~450万円未満」(14.6%)で、次いで「300~350万円未満」(14.1%)が続きました。

さらに「350~400万円未満」(11.5%)や「500~550万円未満」(10.0%)なども一定の割合を占めており、300~500万円台がボリュームゾーンであることがわかります。この価格帯は、一般的な専門式場やホテルでの披露宴を含めたフルパッケージの結婚式に相当し、ある程度の人数(50~100人規模)を招いた本格的な式を挙げたカップルに多い傾向と見られます。

一方で、「100~200万円未満」の比較的低予算で済ませた層も全体の約12%程度を占めており、少人数婚や会費制のパーティ、海外挙式のみで済ませたケースも含まれると推測されます。

また、「600万円以上」と答えたカップルはごく少数(全体の約6%程度)であり、費用を抑えながらも満足のいく挙式を行いたいという傾向が主流となっていることもうかがえます。

このように、結婚式の費用総額はカップルごとの価値観やこだわり、ライフスタイルによってさまざまであり、一律では測れない「多様な結婚式の形」が広がっていることが、今回のデータからも明らかになりました。