結婚アドバイザー認定試験
学習資料
1.婚約について
婚約とは、将来結婚することを約束する男女間の合意であり、結婚に向けた重要な第一歩です。法的な拘束力は限定的ですが、社会的・道義的な意味合いは大きく、両家にとっても大切な節目とされています。
日本における婚約は、一般にプロポーズとその承諾によって成立します。婚約の証として婚約指輪を贈ったり、正式な儀式である「結納」を行ったりすることがあります。これにより、両家の認識が一致し、結婚に向けた準備が本格化します。婚約後は、親族への挨拶、結婚式の計画、住居の選定など、実生活に関わる具体的な行動が始まります。また、婚約は当人同士だけでなく、家族同士の絆を深める大切な機会ともなり、古くから日本文化の中で重視されてきました。
(1)婚約前〜成立までの流れ
- ①意思確認
結婚の意思をお互いに確認する(交際の進展段階で)
- ②プロポーズ
結婚の意思を具体的に伝え、相手に承諾を得る
- ③両親への報告
それぞれの親にプロポーズの結果を報告
- ④両家顔合わせ
両家の家族が初めて正式に顔を合わせる場を設ける
- ⑤結納または略式結納
伝統的な儀式を行うかどうかを決め、必要であれば準備する
- ⑥婚約指輪の準備
プロポーズ時または後日、婚約指輪を贈る(もしくは選ぶ)
(2)結婚式の準備と流れ
- ①結婚式の日取りを決める
季節や会場の空き状況、家族の都合を踏まえて検討
- ②結婚式場の予約
挙式スタイルや規模に合わせて選定・予約
- ③新居の検討
住む場所や住宅のスタイル(賃貸・購入)を検討
- ④婚姻届の提出準備
必要書類を揃え、提出日を決める(入籍日)
- ⑤両家の親族紹介・訪問
それぞれの親戚へのあいさつや紹介を行う
- ⑥結婚指輪の購入
婚約指輪とは別に、結婚の証として準備
- ⑦挙式・披露宴の詳細打ち合わせ
衣装・演出・引出物などの手配